三菱商事マシナリは、営業部門(電力プラント、インフラプロジェクト、交通システム、宇宙航空機)と、各営業部門が業務遂行するためのサポート等の業務を行っている各種コーポレート部門で構成されています。
本ページでは、各組織が担当している案件、業務内容を紹介します。
電力プラントの領域では、インフラEPC(*)ビジネスの専門集団として、電力関連設備を取扱っています。電気は、水や空気と同様に我々の生活を支える必需品であり、最先端のIT技術も電気なしには使えません。その大切な電気をつくり人々に届ける重要な設備を供給し保守することが我々の仕事であり、そのような仕事を通して世界各国の電力の安定供給を確保し、ひいては各国の発展に寄与しています。
我々は三菱商事と連携しながら世界各国の顧客の多様なニーズを迅速かつ的確に掴み、ニーズに沿った案件を企画・立案の上、顧客に提案、案件に必要なファイナンスの組成、最適なパートナーとの協業による入札参加、EPC契約の交渉から受注、建設工事の遂行、設備の運転開始後のアフターサービス、老朽化した発電設備のリハビリまでを一貫して行い、商社ならではの付加価値の高いトータル・ソリューションを提供しています。
対象とする電力関連設備は、石炭・石油・ガスを燃料とする火力発電や地熱、水力、風力等の再生可能エネルギー関連、送変電設備、更には蓄電設備等、多岐にわたります。
活動地域はアジア、中東、中央アジア、欧州、アフリカ、中南米を中心に全世界に及び、世界各国の案件に対応するため、海外拠点ネットワークや電力関連事業における実績等、三菱商事のリソースや知見をフルに活用し、我々の海外駐在員と共に商談情報や顧客ニーズの発掘に努め、機動力のあるビジネスを展開しています。今後はサプライソースやパートナーを多様化・最適化し、品質を維持しながらも、競争力のある設備とサービスの提供を目指しています。
(*)EPC = Engineering, Procurement and Construction(設計・工事込みプラント建設一括請負)
インフラプロジェクトの領域では、製鉄・非鉄・エネルギー・石油ガス化学分野向けに国内外の設備サプライヤーやEPCコントラクターと協業しながらプラントEPCビジネス並びに機器・設備供給を展開しており、更に社会インフラ分野におけるEPCビジネスの取り組みも進めています。加えてLNG液化プラント、FPSO(浮体式生産貯蔵積出設備)等のエネルギープラントやエチレン、肥料、メタノール等の化学プラント向けに産業用遠心コンプレッサを中心としたプラント機器の供給をしており、案件発掘から受注活動、契約履行、アフターサービスまで一貫して行っております。
我々のビジネス領域は多岐にわたりますが、産業・社会基盤業界との幅広い接点を活かし、新たなビジネスの実現に向け常に挑戦を続けています。
交通システムの領域では、交通インフラに関連する取引を軸に、公共性の高い、成長性のあるビジネスに取り組んでいます。日本は高度な鉄道システムを有する国。この技術を世界各国に輸出することで、途上国のインフラ整備に貢献し、交通渋滞の緩和だけでなく、「低炭素社会の実現」という地球規模の課題を解決する一翼も担っています。更には、生産や組立てを現地で行うことで新たな雇用を創出し、地域の発展にも寄与しています。
近年の取扱実績としては、①エジプトで「第4のピラミッド」と称されるカイロメトロ、②鉄道事業において世界初のCDM(*)に登録されたインドのデリーメトロ、それに続くバンガロールメトロ、③設計/建設/運転開始を一括受注した世界最長の無人運転鉄道ドバイメトロ、④パナマ運河を航行する船舶をサポートする曳船用電気機関車等があります。
新しい交通システムを構築するには、案件の発掘、実現可能性の調査、ファイナンスのアレンジ、コンソーシアムの組成等、広範囲にわたる商社機能が求められます。最近は、路線計画から軌道の敷設、車両・信号・通信機器の供給、運行管理、保守事業までを一括で請け負う、鉄道総合デベロッパー的な役割も求められています。こうしたニーズを的確に捉え、ベスト・ソリューションを提供していくのが我々の務めです。
(*)CDM:Clean Development Mechanism(クリーン開発メカニズム)
宇宙航空機の領域では、航空・防衛関連システム、民間ヘリコプターを取扱っています。航空・防衛分野では、米国大手メーカーのロッキード・マーティン社、レイセオン社、ノースロップ・グラマン社、シコルスキー社、プラット・アンド・ホイットニー社等から航空機・艦船に搭載される機器・エンジン、誘導機器といったシステム・製品を輸入し、防衛省(自衛隊)や国内メーカーに納めています。また製品のアフターサービスも行っています。更に、国内外のメーカー間で交わされる技術提携を支援する業務にも携わっています。民需分野においては、シコルスキー社製の最新ヘリコプターを官公庁や民間会社向けに輸入する業務を行っています。
海外メーカーの代理店になっている様々なシステム・製品を、三菱商事と共に取扱っていくことで、陸・海・空の各分野において、日本の安全保障、防災・救難に貢献しています。国内外のニーズに応えるために付加価値の高いサービス、情報収集・提供、ソリューション提案をしていくのが我々のミッションです。
総務人事部は、会社の経営方針に則り、社内の各種制度の整備・充実を図ることで、会社運営を円滑に進めていく業務を担っています。具体的には、
等の幅広い業務を担当しています。
会社が新たなステージに向けて踏み出している中、採用・研修の充実による人材強化、新たな時代に対応した人事制度の構築、社員一人ひとりに対する「きめ細かな対応」を通じて、会社の発展に寄与しています。
経理部は、「企業維持」「営業支援」「経営補佐」の3つの機能を担っています。
「企業維持」とは、社内外のステークホルダー(社員や株主等)に、計数面から会社の状況を正しく伝える機能であり、予算・決算(会計)や法人税等の申告(税務)、資金計画(財務)等がこれに当たります。
「営業支援」は、文字通り財経の立場から各営業本部の活動を支援する機能です。国内並びに海外の会計・税務・リスクマネジメント・ファイナンス等を担当し、高度化・複雑化する多種多様な形態の取引・プロジェクトに対して、契約の前から最終的に案件が完了するまで、ワンストップで対応します。
こういった機能を総合的に発揮して、「当社の未来」へと続く経営を支えていくのが「経営補佐」機能です。
これらの3機能は、それぞれが有機的に結びついており、いずれが欠けたとしても会社に大きな損失を与えてしまう重要な機能です。経理部は、各分野の専門知識を駆使しながら、会社全体の活動に幅広く関わる重要な役割を果たしています。